共に動き、ひいて見て、寄り添いながら

2011:06:09-1 学生にとって、何より刺激になるのは「先生方との関わり」

製菓・製パン専攻学科で先日開催された、フランス・製パンMOF・ジョエル・ドフィブ氏の製パン技術講習会わーい (嬉しい顔)

2年生対象でしたが、学生も近年は恥ずかしがらずに、どんどんMOFのみなさんに質問できるようになりました。

2011:06:09-2 1年生の製パン実技。

特別講師として来ていただいている、田島浩太先生。

1年生のこの時期は基本が大切とあって、ひとつひとつ丁寧に、身近で共に動くことを心掛けていられます鉛筆

2011:06:09-3 何気ない講師陣の動きの中で共通しているのは「時に、ひいて見る」ということ。

そして、その後にその動きについて「どう感じて、何を思ってそうしたのか?」ということを確認するのが大切なのだそうですウィンク

2011:06:09-4 「製法を教えていく上で大切なのは『理にかなっているかどうか?』であり、この『理』は頭と身体で覚えなくてはなりません。口で教えるだけでも、寄り添うだけでも身につかない。

客観的に「ひいて見て」その行動の理由を確認することで、学生さん自身が、自分の感覚でみにつけ覚えたものは絶対に将来に結びつくんですよ」というのは、ある実習講師のお話。

あらゆる工夫から様々なことを身につけられる学生達は、本当に幸せだと思いましたハートたち (複数ハート)

管理栄養士学科・基礎調理学実習

2011:06:08-1 管理栄養士学科・1年生の基礎調理実習から。

管理栄養士学科4年生は、今週から「臨床栄養学臨地実習」に取り組んでいます。

病院・老人保健施設などにおいて、病態や栄養状態の特徴に基づいて適切な栄養管理を行えるよう「栄養ケアプラン」の作成、その実施、評価に関する『総合的マネジメント』の考え方を理解することが大切です鉛筆

2011:06:08-2 であるが故に、栄養教育を実践していく上で、「食生活そのものの成り立ち」を学ぶ、調理方法の基本や種類、衛生管理を理解することは非常に重要となります。

将来的な実習、そして卒業後に向けて基礎調理学実習は大切なもの。

でも、やはり調理は楽しいものですねハートたち (複数ハート)

笑顔が思わずこぼれるのでしたウィンク

こども学科の『チカラ』~保育実習に向けて

2011:06:04-1 この春開設された『こども学科(2年制)』の演習のヒトコマ。

秋の保育園での実習に向けて、自己紹介のスケッチブック仕上げに余念がありませんハートたち (複数ハート)

自己紹介は、こども達との「出会いの一歩」

どんなお姉さん、お兄さんがくるのかな~とワクワクうれしい顔しているこども達に、興味をもってもらいながら、自分自身を伝えるために、大切なことなのです鉛筆

2011:06:04-2 ひとりひとりの学生が、自分自身できることを最大限活かせるよう、本学園独自の『幼保総合演習』では、「どうしたら、よりよくこども達に見えるのか?」が気づけるようなカリキュラムとなっています鉛筆
2011:06:04-3 例えば「季節の表現」
こども達は秋になると、関心はその先の『クリスマス』ハートたち (複数ハート)
ちょっと先のことで、わくわくしますわーい (嬉しい顔)だからこそ、「季節の先取り」というのが重要な要素ウィンク
「雪」とかはそういうイメージをより伝えますよね?

そして「立体感」平面で表現するものを、チョッとした工夫で立体にすることで、こども達は
「どうなって(出来て)いるんだろう?」とか「ボクも、作ってみたい!」と「自分を育む意欲」につながりますわーい (嬉しい顔)

2011:06:04-4 だからこそ、保育者としての「チョッとしたアドバイス」が、こども学科の学生には、ヒントになって入学して2カ月とは思えない力作がみんなから出てきましたわーい (嬉しい顔)

「自分でもこんなに短期間で出来るようになって、ビックリしてますぴかぴか (新しい) 」
「昼休みに何気なく作成していたら、それを見かけてくれた先輩が『スゴ~イ!もうこんなに出来てるの目がハート (顔) 』と声をかけてくれて、本当に嬉しかったです わーい (嬉しい顔) 」

2011:06:04-5 各人がチカラを蓄えて、実習がいまから楽しみですねウィンク

 

チョッとした「きっかけ」が自信につながる、こども学科のみなさんの活躍に期待しましょう!!

MOF最終審査会(3)~紙一重~

2011:06:02-1 最終日は、大型工芸菓子と「フランスの伝統的菓子を活かした」組み合わせでの表現。

味覚を大切に、そして「伝統的価値」を育みながら、視覚にうったえるものを・・・

各パティシエも最後の最後まで余念がありません。

2011:06:02-2 美味しそうでもあり、美しさも兼ね備えた逸品の数々ハートたち (複数ハート)
2011:06:02-3 審査会場に飾られる『味覚と視覚の芸術』わーい (嬉しい顔)
2011:06:02-4 審査員であるMOFのみなさんも、最後の最後まで余念がありません鉛筆
2011:06:02-5 そして審査発表!

当初発表予定時間を大幅に上回る審査の中、フィリップ・ウラカMOFパティシエ会長から、3名の名前が呼び上げられましたわーい (嬉しい顔)

 

夢に見たMOFのコックコートに袖を通し、感無量の3人。

2011:06:02-6 対照的に、惜しくも選からもれたパティシエの方々は何ともいえない「悔しさ」を静かに表現・・・

本学園の講師でもあるMOFニコラ・ブッサン氏(写真右手前)曰く「4年に一度だけあって、4年間あるいはそれ以上の時間を、この数日のために費やしてきたことを考えると、やはり「落胆」は深いものがあります。

であるが故に、我々MOFは選にもれた人たちのメンタル・ケアが重要。
もちろん慰めるだけでなく、何がどうだったかをじっくりわかりやすく説明する『責任』があります。

2011:06:02-7 落胆もつかの間、早くも次回に向け、積極的にMOFに声をかけるパティシエ、それに誠実にアドバイスを送るMOF・・・

「紙一重」の数日間をともにした誇り高きパティシエだからこそともにできる時間なんだと思います。

2011:06:02-8 一番印象に残ったのは残念ながら選にもれたパパ以上に、号泣しながらパパにしがみついて離れない、小さな子・・・

期間中、当然最終審査会エントリー者とMOF・審査員ごく一部の関係者しか会場には入れないのですが、毎日パパを迎えに来ていた男の子・・・

パパの涙で、思わず号泣していました。
けど、パパは本当に素晴らしかったです!
だれもが、彼にそう語りかけているのが印象的でした。

様々なドラマのあったMOF最終審査会視察。

プロとしての「誇り」を大切にした戦いは、また4年後に控えています。

そして、次のドラマはもう始まっています。

今回、非常に貴重な視察をお許し頂いた、フィリップ・ウラカ会長はじめ
関係者の皆様、本当にありがとうございました。

MOF最終審査会(2)~厳格に、厳密に~

2011:05:24-1 さて、前回の続き。

会場となった現地の学校。

ここでは調理・製菓・製パンの他、フランスの伝統的工芸の学科もあるとのこと鉛筆

2011:05:24-2 館内案内モニターでも今回の大会を紹介しています。

さて、今回のMOFパティシエの最終審査は

○味覚部門
○チョコレートの工芸菓子
○飴細工の工芸菓子とフランスの伝統的焼き菓子の組み合わせ

これを3日間審査するわけですが、MOFを審査する上で、やはり驚かされたのは、その「厳格性」ウィンク

2011:05:24-3 まず、初日の全体的な仕込みも含めた段階では、助手が1名つくのですが、これは「大会会場の学生の中から、当日朝抽選で選抜される」という部分。

当然、普段からの面識も全く無い学生と、仕込み・・・・戸惑いも見られるかと思えば全くなし!

むしろ、ず~っと一緒に仕事していたように、学生さんたちに的確な指示を出している事には本当に感動すら覚えました。

とは言え、必要最低限の確認だけで、無駄口は一切無し!
「淡々と、正確に仕事をする」も採点基準のようです鉛筆

2011:05:24-4 そして、2日目からの味覚部門審査。

1室8名・2室・計16名の審査員はMOF並びにフランスを代表する、世界的に有名なパティシエの面々。

MOFという「権威」だけではなく、「時流を踏まえた審査」を意識しているのも、特徴ならば、何と、さらに16名の審査員が別室で審査。

これは、味覚審査の『ブレ』や透明性を確保する上の対応。

どこまでも、厳格に、厳密に審査されているのですウィンク

2011:05:24-5 審査員の方々の中には、審査とともに、その作品をさらに進化させるためイラストに残す方々もいられました。

当然、審査結果は外部に出ることはないので、イラスト化することで、イメージとして残そうとされているようでした。

2011:05:24-6 通常の審査室と別室の審査にはここで仕分けをしています。

MOFの象徴であるトリコロールのコックコート(襟元がトリコロールのコックコートはMOFしか着用してはならないのです!)

これだけの方々が一同に介するのは、この審査会だけとか鉛筆

味覚部門の審査は、翌日のフランスの伝統菓子の部分も含め、連日続くのでした・・・わーい (嬉しい顔)