MOF最終審査会(2)~厳格に、厳密に~
さて、前回の続き。
会場となった現地の学校。 ここでは調理・製菓・製パンの他、フランスの伝統的工芸の学科もあるとのこと |
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館内案内モニターでも今回の大会を紹介しています。
さて、今回のMOFパティシエの最終審査は ○味覚部門 これを3日間審査するわけですが、MOFを審査する上で、やはり驚かされたのは、その「厳格性」 |
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まず、初日の全体的な仕込みも含めた段階では、助手が1名つくのですが、これは「大会会場の学生の中から、当日朝抽選で選抜される」という部分。
当然、普段からの面識も全く無い学生と、仕込み・・・・戸惑いも見られるかと思えば全くなし! むしろ、ず~っと一緒に仕事していたように、学生さんたちに的確な指示を出している事には本当に感動すら覚えました。 とは言え、必要最低限の確認だけで、無駄口は一切無し! |
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そして、2日目からの味覚部門審査。
1室8名・2室・計16名の審査員はMOF並びにフランスを代表する、世界的に有名なパティシエの面々。 MOFという「権威」だけではなく、「時流を踏まえた審査」を意識しているのも、特徴ならば、何と、さらに16名の審査員が別室で審査。 これは、味覚審査の『ブレ』や透明性を確保する上の対応。 どこまでも、厳格に、厳密に審査されているのです |
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審査員の方々の中には、審査とともに、その作品をさらに進化させるためイラストに残す方々もいられました。
当然、審査結果は外部に出ることはないので、イラスト化することで、イメージとして残そうとされているようでした。 |
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通常の審査室と別室の審査にはここで仕分けをしています。
MOFの象徴であるトリコロールのコックコート(襟元がトリコロールのコックコートはMOFしか着用してはならないのです!) これだけの方々が一同に介するのは、この審査会だけとか 味覚部門の審査は、翌日のフランスの伝統菓子の部分も含め、連日続くのでした・・・ |