就職力は「60点を目指す!」
どこの大学・専門学校・短大でも、就職指導講座というものは開催されます。
ある大学のこの講座を担当される方のお話しを伺うと
「不況の時には、講義室に入れない程学生が集まり、バブル景気のころや、
ITバブルのころはガラ~ンとしてたんですよね(笑)」
とのこと、当たり前といえば当たり前のお話・・・
で、この講座の存在についてですが、『マニュアル化すればするほど深みにはまる』というのが、
今も昔も変わりないこと。
ある人事担当の方が笑い話のようなお話しをされていました。
「役員との最終面接で「次の方~」といって入室を促すと、ドアは「ドン、ドン、ドン」となるんですが、
いっこうに面接者が入室してこない・・・
「どうぞ~」といっても、同じ状態が続く。
不思議に思って、ドアを開けてみるとちゃんとそこには面接者がいる。
「どうしたの?」と聞いてみると
「あの~、ドアは手前にひくんだと思ってたんで・・・ 」
・・・・・
つまり「ドン、ドン、ドン」はドアノブを引っ張っている音で、ノックではなかったんだよね~」
何じゃそりゃとお思いの方もいらっしゃるでしょうが「自分の志望した会社に入社したい!」
人の心理はこういうもので、ご本人はいたってまじめ。
結局その方は、この『序盤』の「トラブル」が最後まで尾をひいて、
残念ながら不採用となったそうです
「何もかも、完全にしなければならないと思う、テストに例えれば100点でないと
採用されないと思うから、例えば途中の質問の回答が自分で上手くいかないと思ったら
それ以降諦めたような顔で話す学生も最近はおおいんですよ・・・」
いわゆる「就活中」の大学生のみなさんにも、こんな方々が多いんではないでしょうか?
北陸学園では、ここ25年間この手の講座無しで、バブルの時も、いわゆる「福祉バブル」の時も
不況の時も「最低60点の面接ができる日常生活の工夫」を心掛けてきました。
「例えば、前後期の期末考査は、出題範囲が設定されているので、そりゃ100点目指せるけど
面接は、『人生の何もかもが出題範囲』だから100点なんて無理!無理なことをしようとするから、
途中で辛くなる。マニュアルなんて、絶対通用しない!なまの自分に気づき、育てるしかないんです!」
60点なら、何となく手が届きそうですが・・・
「そう!その考え方が大切!もっといえば『60点も取らなければならない』と考えるのか
『40点分ミスしても、とりかえそう』と考えるかで、気分的にも大きく違いますよね!」
ちょっとした考え方で、就職力に差が出るんですね~